求道作家のこだわりオーガニックど田舎生活

聖者なんぞに憧れて…大都会をドロップアウト。"悟り" を夢見る人に贈る、田舎暮らしの精進日記

断食1日目

本日は憧れの断食1日目。

断食ルールを特に決めている訳でもないが、花粉症気味なので花粉症に効くと噂の甜茶 (ほんのり甘い紅茶のようで美味!)と塩のみで過ごしています。

腹は減れども大したことはございやせん。

いつまで続くことやら、とりあえず二週間くらいを目標にしております。


新潟に帰って来て今日で4日目を迎えた。

妻の待つ自宅には正月休み以来の帰省であるが、掃除が大の苦手な妻は室内がパンデミック状態になっていても平気なようで、帰って来た翌朝から2人でまず掃除に着手した。

 

掃除のついでに妻の拠点をこれまで寝室にしていた和室に移した。

妻は切り絵とFXに夢中で、私とは全くの正反対なタイプで、私が陽なら妻は陰、私は外に出るのが大好きであるが、妻は引き篭もるのが大好きなのだ。

直射日光を長時間浴びる事を悪魔が十字架をかざされるが如く嫌う妻は、午前中は陽当たりの良いこのリゾートマンションの一角の和室でも障子を閉めていればいいのだという。

しかしそれでもまだ明るいようで、薄手のタオルケットをなぜか和室に付いているカーテンレールから垂れ下げていた。

 

令和元年が始まった5月に東京から新潟へ引っ越してきて、お寺に入山した同年9月中旬までに部屋のレイアウトと荷物整理はおおかた終わっていたから、それ以上特に室内が気になるようなこともなかったのだが、改めて掃除してみるとまだまだ整理の余地がある事に気がついた。

 

荷物で溢れかえっていた押入れの中もある程度整理しなおし、断捨離が如くTV、シュレッダー、ミシン、小型金庫、PC、噴霧器、養生シート、コードレスホンなど、この一年で使わなかった物はメルカリに出すか、市内のなんでも買い取ってくれる雑多なリサイクルショップに買い取ってもらった。

こういうリサイクルショップは本当に助かる。壊れてさえいなければなんでも買い取ってくれるからなんでも揃ってる。それでいてボッたくるようなこともしないから必然的にリピーターとなる。新生活の強い味方だ。

 

断捨離を行なって改めて荷物整理が整ったことを客観的に見て、半年の修行生活での成長の兆しはこういうとこにも現れるのかと面白く感じた。

盤珪さんに曰く「全ては不生の仏心で調いまするわいの」という言葉に改めて思い至る。(盤珪さんとは、臨済宗の僧であり、「東の白隠西の盤珪」と並び称された方)

 

私が思うに…否、私が感じるに「不生の仏心」とは自覚意識のことである。

なぜなら何気ない暮らしの中で自覚意識を保てている時は"無心" でいられるからだ。

その自覚意識の状態は対象物に注意を向けていなくても確かにそこにある。

例えば映画を観ていてそれに夢中になっていれば無思考(無心)でいられるが、意識するベクトルを対象物に向けていては夢中になれるものがない時には没頭出来ないという事になる。

つまり音もなく匂いもせず何も食べずに暗闇で立ち尽くしている時には無心(無思考)でいる術を知らない限り思考妄想に囚われるという事だ。

 

極めて苛烈な修行の末に悟りを得た盤珪さん自身が「厳しい修行など必要ない。ただただあるがままに聞き、嗅ぎ、食べ、見て、行く、生まれながらにしてあるその感覚を思慮分別の思いなくただただ感じていればそれで全ては万事解決。全ては不生の仏心で調いまするわいの」とこういったのである。

 

修行生活でのもう一つの大収穫はそれまでの常識であった食生活が一変したことである。

一月の中旬に一週間休暇をもらい自宅に帰って来た時は毎晩酒を飲み、肉を食べ、お菓子を摘み、カップラーメンに感動していた。

それがお寺に帰る車での道すがら、「やばい!後二ヶ月半しかないじゃん、こんなんじゃ絶対悟れないし後悔する!」と怠惰な我が強欲ライフスタイルを強く戒め、それ以来砂糖をやめ、肉食をやめ、ジュースをやめ、月に三度の休息日での外食もやめ、代わりに焼き芋を食べるようになり、日に三度の食事での食べ過ぎを極力やめ、二月中旬からはパン、小麦粉をやめ、代わりにナッツ類を多く摂るようにして過ごすようになった。

 

お寺を下山する頃には日に三度の食事も多いと感じるようになり、調味料や賄いさんのいない時にでる出来合いの炊き込みご飯の素などに含まれる添加物などにも嫌気がさしてきて、「断食がしたい…」と思うようになっていた。

 

下山する一週間程前には若手雲水の風邪っぴきが感染ったようで、全然大したことはなかったのだが、断食と坐禅をしたい一心で二日程休暇を取り、自室で坐禅とYouTubeでの自己啓発的な情報収集に時間をひたすら割いていた。

その二日間の断食体験はすこぶる良くて、お腹が空いたと感じたことは何度かあれど、食べたいなどとは微塵も思わず、動くと貧血気味で多少クラクラしたりはしたが、寧ろスッキリとして二日目に外に出てみた時はホロ酔い加減のようなそれでいてクリアで鋭敏な感覚を頭に感じた。

 

体内を一度リセットしたい。

これまでの愚かな食事習慣で我が腸内に溜まりに溜まったであろう添加物や農薬まみれの食材や砂糖やあれやこれやの不純物を一度体内に出そうではないか。

そしてスッキリとしたその暁には、オーガニックで新鮮でヘルシーなこのライフスタイルに合う本当に身体にとって必要な食物の数々だけを採り入れていこうではないか。

 

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ということで本日断食1日目終了。